平林緑萌 @moegi_hira 『江戸しぐさの正体』は、僕が担当した本のなかで、やはり圧倒的に社会的影響力を持った本だったと思います。最初の依頼時、原田さんは固辞され、しかし近世史畑の方はたいてい興味がなく、田中優子氏に至っては推進発言をしていた(のちに自己批判なく転向)。原田さんを説得して書いていただいた。 リンク ジセダイ 『江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統』原田実 - 星海社新書 | ジセダイ 「江戸しぐさ」とは、現実逃避から生まれた架空の伝統である本書は、「江戸しぐさ」を徹底的に検証したものだ。「江戸しぐさ」は、そのネーミングとは裏腹に、一九八〇年代に芝三光という反骨の知識人によって生み出されたものである。そのため、そこで述べられるマナーは、実際の江戸時代の風俗からかけ離れたものとなっている。芝の没後に繰り広げられた越川禮子を中心とする普及活動、桐山勝の助力による「NP