■「Androidの父」は何を考えて起業したのか Android OSの開発版に初めて名付けたコードネームが「鉄腕アトム」だったことから分かるように、「Androidの父」アンディ・ルービンは子供時代、日本のアニメが大好きだった(※1)。 それで、大人になるとよく日本に行くようになった。秋葉原でパーツを買い集め趣味のロボット作りにいそしむのが彼の休暇となったのである。アトムのようなアンドロイドを創るのが彼の夢だったのだろう。 だからAppleを辞めた後、立ち上げた会社にAndroid社と名付けた。2003年、鉄腕アトムが作品中で誕生した年だった。 ルービンには、未来を見通す資質があった。 当時、ジョブズがマイクロソフトに対抗すべく極秘裏にタブレットの検討をはじめた一方で(前回)、ルービンの方はすでにスマートフォンを創ったことがあったのだった。 フルブラウザにゲーム・アプリのダウンロード・ス