日銀がマイナス金利政策を導入した影響で、市場で流通する国債の利回りもマイナスとなるなか、個人を対象に発行される「個人向け国債」は金利に下限が設けられていることから、一部で今月発行分の応募額が前の月の2倍以上に増えています。 先月から日銀が導入したマイナス金利政策の影響で、市場で流通する多くの国債の利回りがマイナスとなったほか、銀行の普通預金の金利が過去最低の水準と並ぶ0.001%となるなど、個人の資産運用にも影響が及んでいます。 こうした状況を受けて、個人向け国債は、満期までの期間が3年と5年の固定金利タイプの今月発行分の応募額はいずれも2月発行分の2倍以上に増えました。また、満期まで10年の変動金利タイプの今月の応募額も、2月発行分より11%増えました。 「個人向け国債」を扱っているSMBC日興証券の宇都宮公稔さんは「国債の利回りがマイナスに突入するなか、0.05%の金利を求めて購入を検