アルコール・飲酒の仕組みお酒を飲み始めてすぐに酔うわけではありません。飲酒時、なぜ気持ちが大きくなったり、いい気分になったりするか、医学的なメカニズムを解説しましょう。 飲酒後、体の中で起きることを順番に見てみましょう。 口から飲んだアルコールは、喉を通って胃に入ります。本来、胃は消化をするだけで何かを「吸収」することはないのですが、アルコールだけは例外。飲んだアルコールの10~20%は胃で吸収されます。その時に同時に水分も吸収されます。これビールが水以上に大量に飲める理由の一つです。 胃にもアルコールを分解する酵素があります。この酵素の活性が低い人は、アルコールが直接胃に作用してしまうので下戸になりがちです。胃で吸収されたアルコールは一部分解され、肝臓へ向かいます。 胃で吸収されなかった残りの80~90%のアルコールは、小腸で吸収されて肝臓へ向かいます。 胃や小腸から吸収されたアルコール