東日本大震災から3月11日で10年を迎える。毎日新聞は400人を超える震災遺児と孤児、その保護者たちにアンケートを送り、遺児と孤児181人と保護者163人から回答をもらった。それぞれの「10年」の営みが見えてくる返事を寄せてくれた遺(のこ)された子どもやその家族を記者が訪ねた。 雲一つない澄み切った青空が窓いっぱいに広がる喫茶店で、その女性と待ち合わせていた。宮城県に住む佳枝さん(仮名)。54歳。自宅は内陸部にあり無事だったが、津波で7歳上の夫を失い、一人で長男と次男の泰彦さん(同)を育ててきた。予定より1時間も前に到着してしまい、もう一度アンケートの文面に目を通した。 「私も息子も人生のドン底を経験しました」。そう書かれた自由記述欄の文末には、つらい過去を思い出させたくないので泰彦さんの回答は見送るとの断り書きがあった。長男は震災翌年、県外に進学してそのまま就職した。この日会うのは佳枝さ
事前の研修では、サンタクロース役や子ども役などに分かれて本番の対面を想定したやり取りを練習する=2020年12月6日、五味香織撮影 あなたも誰かのサンタクロースになりませんか――。NPO法人「チャリティーサンタ」(本部・東京都千代田区)は、クリスマスイブの24日、生活に困っている世帯の子どもたちに本を届ける企画「ブックサンタ」を実施する。24日まで1万冊を目標に絵本などの児童書を集めており、イブ当日、サンタ役のボランティアが各家庭を訪れてプレゼントするというもの。今年は新型コロナウイルスによる経済的な影響により、サンタを希望する家庭が増えているが、ボランティアの確保が難しくなっている。【五味香織/統合デジタル取材センター】 子どもに「いつも見ているよ」と伝える 「ブックサンタ」は今年で4回目。本の寄付は全国307カ所の「協力書店」を通じて、誰でも参加できるのが大きな特長だ。 寄付の希望者は
台風19号の被害が拡大した12日、東京都台東区が、路上生活者など区内の住所を提示できない人を避難所で受け入れていなかったことが、同区などへの取材で明らかになった。 台東区によると、台風19号の接近に伴って11日午後5時半以降、区内4カ所に避難所を開設。12日に区立忍岡小の避難所を訪れた2人に対し、「住所がない」という理由で受け入れを拒否した。 受け入れを断られた北海道出身の男性(64)は脳梗塞(こうそく)を患い、会話が不自由な状態だ。約1カ月前に上京し、路上生活を続けていたという。屋内に避難できなかったため、12日夜はJR上野駅周辺の建物の陰で傘を差して風雨をしのいだ。取材に「避難所に受け入れてくれたら助かったのにという思いはある」と語った。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く