基本的に、想像がつくものであれば小説で描写できないものはないと思っているのだけど、一般的には知られているのに自分はたまたま知らないものは、なまじ読者は大半が常識レベルで知っているのでかえって書けないのである。 私にとって、そのうちのひとつが『学校』である。 そう………私は………一般的な学校生活を…………一度も送ったことがない! いや、義務教育である以上中学までは普通にいきますし、高校も普通に卒業しているんですけど、何せ限界集落の育ちなので。 保育園から中学校まで1クラスしかない、人間関係確定のエスカレーター。 学校の周囲には店もない、普通にお隣が牧場でグラウンドに牛が脱走してきたこともある限界集落。 スクールバスにのって学校にいき、スクールバスにのって家に帰る。 友達の家は一番近くても数キロ先。お隣の家はあの丘の向こう。 学校の後は農業の手伝い。休日も農業の手伝い。 夏休みも冬休みも農業の
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