きっかけは何だったろうか。 能動的ではなかったことは確か。 友達が先に腐女子になって、私は偏見を持ちながら友人に勧められた同人誌を読んだ。 男同士の恋愛なんて、それまで私は存在しないものだと思ってた。 だから、正直びっくりした。 でもその中で描かれていたのは普通の恋愛だった。男女が惹かれ合うのと同じように彼らは恋に落ちる。 友人には「よく分からなかった」と同人誌を読んだ感想を伝えたけど、内心どぎまぎしてた。 私はその時、自分が普通だと思っていることは普通じゃないということを知ったんだと思う。 それからも友人のおすすめの同人誌を半ば強制的に押し付けられて、口では「やめてよ~」なんて言いながら本当は嬉しかった。 だってその中ではただ人が人を好きなるその感情があるだけだった。 比較的健全なものを選んでくれてたからだけど、それは美しかった。 そして、男性と話すことに苦手意識のあった私にとってそれは
![私は腐女子。そして文字書き。ブクマ数に振り回される。|柳](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/cbeda787742490d4947a1533688ef2a9be2d1606/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F31643343%2Fprofile_03934f09f61dc0e582733528e4b22a1e.jpg%3Ffit%3Dbounds%26format%3Djpeg%26quality%3D85%26width%3D330)