筆者の友人である戦略コンサルタント鈴木貴博さんの著作「『ワンピース世代』の反乱、『ガンダム世代』の憂鬱」(朝日新聞出版)がなかなか面白い。この本の要旨は「機動戦士ガンダム」を青年期に見て育った40代と、同様に青年期に「ONE PIECE」の影響を受けた20代の世代間ギャップ論だ。筆者はまさにこの本でいうところの「ガンダム世代」である。 この本によるとガンダム世代の特徴は、「組織は理不尽と認識しつつも、そこに従属することをよしとする」「個人の感情は押し殺し、表面的に正しいことに従う」というタテ社会に住んでいることだという。こう指摘されると、ちょっと反論してみたくもなる。しかし、実際にシステム開発プロジェクトなどでのガンダム世代の行動や思考を見てみると、かなり本質的な部分をズバッと突かれているのではないかと思ってしまう。 ある40代半ばのITエンジニアAさんの話を紹介しよう(ちなみにAさんは大