東京国立博物館で開催されている特別展「書聖 王羲之」に行ってきた。 日中国交正常化40周年 東京国立博物館140周年 特別展「書聖 王羲之」:東京国立博物館 「日中国交正常化40周年」と銘打ってあるにもかかわらず、なぜか中国からの出品が一つもない。きっと大人の事情があるのだろう。まあ、なんとなく察しは付くが・・・。 さて、王羲之は書道史上最も重要な人物だが、真蹟は存在しない。真蹟が存在するとき(唐代)に作られた臨模本や、手本にするため拓本にした法帖があるだけである。なにしろ、書をやるものは誰でも書くものだから法帖の数は星の数ほどある。 したがって、この展覧会のメインは臨模本と法帖ということになる。三井文庫や台東区書道博物館、五島美術館(宇野雪村コレクション)など、日本にはこの手の佳品がたくさんある。 『蘭亭序』諸本をはじめとする数多の法帖のほか、この展覧会に合わせたかのように発見された『大