順番は前後するが、昨日のエントリ(真福寺本『日本霊異記』の巻頭発見される:2012年12月01日)の勢いを借りて、「最古の平仮名発見」のニュースにも言及しよう。といっても、『日本霊異記』とは違い、付け足すことは特にない。 平仮名:9世紀後半の土器から発見 最古のものか:毎日.JP 右大臣も務めた平安時代前期の有力貴族、藤原良相(よしみ)(813〜67)の邸宅跡(京都市中京区)から、最古級の平仮名が大量に書かれた9世紀後半の土器が見つかった。京都市埋蔵文化財研究所が28日発表した。平仮名はこれまで、9世紀中ごろから古今和歌集が編さんされた頃(905年)に完成したとされてきたが、わずかな資料しかなく、今回の発見は成立過程の空白を埋める画期的なものという。 (中略) 今回発見された文字は草仮名よりはるかに洗練され、4文字程度を流れるように続けて書く「連綿体(れんめんたい)」を取り入れるなど、後世