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2012年11月11日のブックマーク (2件)

  • 『筆順のはなし』 - 黌門客

    現在の筆順指導は、1958(昭和三十三)年3月31日発行の『筆順指導の手びき』(以下『手びき』)にもとづいている。その基は「左から右へ」「上から下へ」の二点、さらに例外則として、「中から左右へ」(ex.小、山、水、業)、「しんにょう、えんにょうはあとで書く」の二点がある。 しかし『手びき』の基則は大雑把なものにすぎないから、細かい点を見ていくといろいろな問題点がある。 たとえば、『手びき』は梅膺祚主編『字彙』(1615年成立)に掲げられた筆順をそのまま採用している場合(「右」「左」)があるし、初等教育における漢字指導の立場から採用された例(「上」)もあるなど、基準が不統一なのである。そもそも『手びき』自体、「ここに取り上げなかった筆順についても、これを誤りとするものではなく、また否定しようとするものでもない」と明言しているわけだから、これを曲解(ないし誤解)した筆順指導がまかり通ってい

    『筆順のはなし』 - 黌門客
  • 長明の移動式草庵 : やた管ブログ

    僕は、折りたためるものが好きだ。テントやファルトボート(フォールディングカヤック)、自転車に興味を持ったのは、それが折り畳めるからである。 どんなものでも、大概のものは部品でできているのだから、家一軒であろうと、自動車一台だろうと、畳もうと思えば畳めないこともない。が、畳みやすくすると強度に問題が出る。逆に強度を重視すると畳むのが難しくなる。この兼ね合いに人間の知恵を感じるのである。 そして、折り畳めるものには夢がある。クルーザーは快適に船遊びができるが、葉山にあるのを河口湖に浮かべるのは難しい。ファルトボートは、数千円も出せば宅配便で送れるし、背負って電車で行くことも、飛行機に積んで外国に持っていくことさえできる。実際、やるかどうかではなく、できるから夢がある。 前置きが長くなった。古典で折り畳みといえば、何と言っても『方丈記』に出てくる鴨長明の草庵だろう。 所を思ひさだめざるかゆへに、

    長明の移動式草庵 : やた管ブログ