平塚市博物館(同市浅間町)は28日、保管していた馬具で人が足を乗せる鉄製の鐙(あぶみ)が、鎌倉時代(12世紀末~1333年)のものだったと発表した。同時代の鐙は奉納されたものなど未使用の数点しか現存していない。「実際に使用されていた鐙の発見は国内で初めて」と同館は説明している。 この鐙は1940年ごろ、同市久領堤の相模川に架かる馬入鉄橋下流付近で、砂利採取船が川底から見つけ、近隣の住民が保管し、04年に寄贈されていた。同館は来月に開催する城をテーマにした特別展のために鑑定を行ったところ、足を乗せる部分の形状から位の高い武士が使っていた「武蔵鐙」と断定。横浜市中区の「馬の博物館」の関係者からもお墨付きを得たという。 鐙は長さ344ミリ、高さ250ミリで重さは1・6キロ。周辺がさび付き、一部は腐食して穴が開いたり、壊れたりしている。平塚市博物館の栗山雄揮学芸員(50)は「鎌倉時代からずっと川に
文部科学省は、都道府県が発行している教員免許について、医師などのように国家試験を経て取得する「国家資格」へ見直す検討を始める。教員の資質と能力の最低基準を国が保証し、信用を高める狙いがある。中央教育審議会(中教審)の特別部会に設置する有識者のワーキンググループ(WG)で実現の可能性を探り、今年度中に方向性をまとめる。 現行の教員免許は、小学校や中学校など学校種別に区分。学生が教育の基礎理論や教育実習の教職課程(小中高は59単位以上)を履修すると、都道府県教委から免許状が授与され、採用試験に合格すると教壇に立てる。 教職の単位認定は各校に任されているため、教育内容や履修の実態が見えにくい。さらに、08年度に小中高の教員免許を取得した学生らは計13万4470人(文科省調べ)に上ったが、09年度に教員に採用された新卒者は1万1951人(同)にとどまり、免許状の形骸化も進んでいる。国家資格になれば
歩行中の視覚障害者が、目の代わりと言える白杖(はくじょう)を走行中の自転車に折られるケースが相次いでいる。明確な統計はないが、「白杖修理の原因は約3分の2が自転車との接触」とみる団体もある。自転車と歩行者の事故は09年までの10年間で3.7倍に増加する一方、歩道には点字ブロックなどが設けられてバリアフリー化が進み、視覚障害者の通行も今後さらに増えるとみられる。自転車利用者への注意喚起やルールづくりが課題として浮かぶ。 白杖の修理を請け負う社会福祉法人「日本点字図書館」(東京都新宿区)には、全国から多い時には月20本が持ち込まれる。20年近く携わってきた担当者によると、自転車による被害は以前から多く、「全体の6、7割を占めるのでは」と話す。2カ月で2回も折られたケースもあったという。 白杖の販売・修理をする社会福祉法人「日本盲人会連合」(同)の担当者も「実感として自転車に折られるケースが最も
首長政党「大阪維新の会」大阪市議団が、中学生の歴史教科書として、記述内容で賛否両論がある自由社や育鵬社の教科書を使うよう求める方針であることが21日分かった。教科書採択に関する意見書や決議文を、早ければ9月定例市議会に提出する方針。中学校の教科書は来年度に4年に1回の更新を迎えるが、市教委の選考に影響を与える可能性もある。 自由社は、自国中心の歴史観を反映した教科書づくりで内外の反発を招いてきた「新しい歴史教科書をつくる会」と連携して教科書を発行。育鵬社は扶桑社の子会社で、両社とも教科書検定で合格している。 市議団幹部は「日本の歴史をしっかり書いている教科書を選んでほしい」と話している。【小林慎】
政府は6日、中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)で稼働中の4、5号機について、運転の停止を中電に要請することを決めた。菅直人首相が同日夜、緊急の記者会見を開き、発表した。
本紙「情報デモクラシー2011 ウィキリークスのある社会(3)」に掲載した一色正春・元海上保安官(44)のインタビューの詳細を収録しました。インタビューは2月9日に行われました。 Q 尖閣諸島沖の中国漁船衝突映像を公表しようと思ったのはなぜですか。 A あまり偉そうに言う立場ではないですが、こういうことはマスコミ、もしくは政治家のお仕事ではないでしょうか。(公表を)誰もやらない。目の前に「モノ」がある。結局は自分でやるしかないなと。隠す意味のない映像です。あれを見て考えてほしいと思った。しかし、(ユーチューブに)出たとたん「秘密だから漏えいするのは悪い」という本質と違った方向に論点がどんどんずれていったのは残念でした。 Q 本質とは。 A あの海で何が起きているかを知って、考えてほしいということです。世界の中で、中国や自分の国が何をしているのか。百聞は一見にしかず、です。 Q 映像を公表し
餌不足のクマのため山にドングリをまこうと、群馬県高崎市の自然保護団体が昨秋、全国に協力を呼び掛けたところ、まききれないほどのドングリが集まった。クマが冬眠に入った今も寄せられており、大型の段ボール箱で計約300箱分、約3.5トンに達している。目覚めた時に少しでも餌の足しになるようにと、団体は春の訪れを待って再び山にドングリをまく。 呼びかけたのは「日本熊森協会群馬県支部」。川嵜實支部長によると、昨秋は夏の猛暑の影響でブナやミズナラになるドングリが不作となり、各地で人里に出没するクマが相次いだ。中には駆除されたクマもいた。 こうした悲劇を少しでも減らそうと、支部は昨年10月からドングリを募集。ミズナラなどの林は市街地周辺にも多くあり、北海道から九州まで全国各地の3000人以上からドングリが寄せられた。その多くに「クマさんに届けて」「子どもと一緒に拾いました」などのメッセージが添えられていた。
直径約15~20センチのタイヤ(小径)で走る折りたたみ自転車の転倒、フレーム破損などの事故が相次いでいる。国民生活センター(東京都)は、輸入3社計5製品の走行試験をした結果、「段差のある道路の走行は適さない」として、消費者に注意を呼びかける一方、輸入会社に対し「タイヤの直径を大きくする」などの改善を要望した。うち1社は販売を中止した。 販売を中止したのは、新潟市の輸入会社。中国製の小径自転車を販売していた。担当者は「公園などで使用する玩具として販売したが、一般道で使用される危険があり、試験結果を受けて再発防止のために販売を自粛した。再開の予定はない」と話した。 同センターなどによると、小径自転車による事故は、千葉県で10年5月、50代の男性が歩道と車道の段差(約4センチ)を乗り越えられずに転倒し、顔面の骨と歯6本を折った。09年4月には、山梨県でフレームのプラスチック部分が折れて転倒、30
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