『禁色』三島由紀夫 新潮文庫 2022.1.1読了 旅に出る時、帰省する時、遠出をする時にお供にする本はいつも非常に迷うものだ。列車や飛行機などの移動中を始めとして、読書にかける時間は結構多い。持っていった本に失敗すると途方もなく残念になるから、間違いのない本を持っていく。 この『禁色』を読むのは実は2回目である。先日の「アメトーーク」の読書芸人で、ラランド・ニシダさんがこの本を紹介していた。男色家の話だとは記憶していたが意外と覚えていなく、ニシダさんの紹介を聞いていてまた読みたくなったのだ。またしても影響されて…。 honzaru.hatenablog.com 老作家の檜(ひのき)俊輔は、3度の結婚に失敗、数多くの恋愛にも敗れ憂いていた。そこに、美貌の青年南悠一が現れる。女性の誰をもとりこにするこの美青年は果たして男色家であった。俊輔は、悠一を利用して過去の女性に復讐しようと思い付くのだ