タグ

ブックマーク / honzaru.hatenablog.com (3)

  • 『禁色』三島由紀夫|女性への復讐、なれの果て - 書に耽る猿たち

    『禁色』三島由紀夫 新潮文庫 2022.1.1読了 旅に出る時、帰省する時、遠出をする時にお供にするはいつも非常に迷うものだ。列車や飛行機などの移動中を始めとして、読書にかける時間は結構多い。持っていったに失敗すると途方もなく残念になるから、間違いのないを持っていく。 この『禁色』を読むのは実は2回目である。先日の「アメトーーク」の読書芸人で、ラランド・ニシダさんがこのを紹介していた。男色家の話だとは記憶していたが意外と覚えていなく、ニシダさんの紹介を聞いていてまた読みたくなったのだ。またしても影響されて…。 honzaru.hatenablog.com 老作家の檜(ひのき)俊輔は、3度の結婚に失敗、数多くの恋愛にも敗れ憂いていた。そこに、美貌の青年南悠一が現れる。女性の誰をもとりこにするこの美青年は果たして男色家であった。俊輔は、悠一を利用して過去の女性に復讐しようと思い付くのだ

    『禁色』三島由紀夫|女性への復讐、なれの果て - 書に耽る猿たち
    specific
    specific 2022/01/02
    明けましておめでとうございます😇🌅🎍 素敵な一年の始まりと、より良い一年になりますように(o^-^o)
  • 『パチンコ』ミン・ジン・リー/誰もが産まれる国を選べない - 書に耽る猿たち

    『パチンコ』上下 ミン・ジン・リー 池田真紀子/訳 ★★ 文藝春秋 2020.10.30読了 まるでペルシャ絨毯を思わせるような装幀、色使いは花札のようだ。書店で見かけた時に表紙に一目惚れしたのだが、よく見ると全米図書賞最終候補、オバマ前大統領推薦とある。そして在日コリアン4代にわたる年代記なんて、好み過ぎる! どうしてタイトルが「パチンコ」なんだろうと不思議に思いながら読み始める。と、タイトルを忘れてしまいそうなほど、なかなかパチンコは出てこない。上巻には確か一回だけさりげなくパチンコという単語が出てきただけ。タイトルの意味がわかるのは、後半から。 これが、めちゃめちゃおもしろい作品だった。最初の数頁では、子ある男性に騙されてしまった少女のよくあるストーリーかなと思っていたのだが、いつしか物語に引き込まれて没頭してしまい素晴らしい読書時間を堪能できた。 ジャケットや宣伝文句に期待に胸膨

    『パチンコ』ミン・ジン・リー/誰もが産まれる国を選べない - 書に耽る猿たち
    specific
    specific 2020/11/04
  • 『女の家』日影丈吉/女中のための家 - 書に耽る猿たち

    『女の家』日影丈吉 中公文庫 2020.11.3読了 日影丈吉さんという小説家のことは、名前も作品も知らなかった。1991年に既に亡くなられた方であるが、泉鏡花文学賞を始めいくつかの文学賞を受賞したようだ。 銀座のとある家で折竹幸枝(おりたけゆきえ)がガス中毒死した。老刑事小柴と女中の1人乃婦(のぶ)が、交互に独白をするような構成である。これは純文学なのか、ミステリなのか。自殺か他殺かをめぐり小柴は推理し、乃婦は淡々と過去を語るが、これは純文学だと私は思う。 ある社長の2号という立場である幸枝の家には、女中3人、子供1人、子供の家庭教師1人の6人が、社長の保護を受け暮らしていた。「どうしてこの人数で女中が3人も?」と意味不明だ。だって半分が女中なのだ。 人手を要するような人は誰もいないのに、なんとなく手のかかるのは、つまり私達がいるためで、いってみれば、この家の生活の大半は、私達に働かせる

    『女の家』日影丈吉/女中のための家 - 書に耽る猿たち
    specific
    specific 2020/11/04
  • 1