ここ最近、天才と一緒に仕事をしている。 協力会社のスタッフで、形式的には私がマネージャーで彼がエンジニアということになる。「プロジェクトマネージャー」なんて肩書を拝命していても、人を選り好みできるほどの規模の案件ではない。また私自身未経験の領域だったため、元のメンバーをそのまま引き継いだ形である。 彼については、引き継ぎ前からかなり沢山の噂と、フロアの端のほうから発せられる令和の上場企業にはふさわしくない前任者の怒号を聞いてきた。彼に対する社内の評価は大変際立ったものであるが、それでも一言でまとめるのならば、「天才」なのではないだろうか。むしろ、そう思わないとやってられない。 * 他業界の方にも、なんとなく雰囲気を伝えるために、まずは例で説明してみたい。 私と彼は、ハンバーガーショップで働いているとしよう。彼はレジで受付を、私はキッチンで調理を受け持っているようなシチュエーションだ。 レジ
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