異例の転身1年目――楽天に残留した長谷部さんが営業マンとして感じる“熱” プロ野球の世界は華やかで、厳しい。選手として20年以上のキャリアを全うし、引退後も野球に携わりながら生きていくことが出来る人間はごく一部だ。20代で戦力外を通告され、新しい世界で第2の人生をスタートさせる選手がほとんどだが、その道は険しくなることもある。引退した選手がどのようにして「セカンドキャリア」を築いていくかは、プロ野球界の大きな課題とも言える。 昨年末、「異例の転身」として大きな話題となったのが、2007年の大学・社会人ドラフトで5球団から指名を受けた元楽天左腕の長谷部康平さんだ。昨シーズン限りで戦力外となった長谷部さんに対して、球団は営業での“残留“を要請。現在、スーツを着こなして営業職に励んでいる。 日々の生活は、基本的に9時始業で17時30分に終業。月曜から金曜までの週5日勤務で、土日は休みという生活だ