神奈川県南部にある海沿いの街・茅ヶ崎。ここでは「幸福な死」の代名詞、老衰で息を引き取る人が多い。どうすれば、そんな穏やかな最期を迎えられるのか。街の風土、制度、文化に、ヒントを探る。 冬にしては暖かい日差しの中、茅ケ崎駅の南口を出ると、目の前に広々としたバスロータリーがある。都心に比べて空が広い。脇には書店や歯科医院が並び、バスの停留所では3人の高齢女性が会話を楽しんでいた。 駅から南へ向かう通りを歩く。道沿いには飲食店などが並ぶが、心なしか個人経営の店が多い。 15分ほど歩き、立派な一戸建てが並ぶエリアを抜けると、防砂林の向こう側には海が広がる。真冬にもかかわらず、陽光の中、海岸での散歩を楽しんでいる人たちがいた。その一人の男性が言う。 「今年で75歳になりますが、よほど天気が悪くなければ散歩をします。潮風を浴びながら歩くのは気分爽快。この街は気候がよく、魚や地野菜をはじめ食べ物もおいし
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