4月17日にHARD OFF ECOスタジアム新潟(以下エコスタ)での今年唯一の公式戦、横浜DeNA対巨人戦が行われた。新潟県上越市生まれ、日本文理高出身の飯塚悟史が先発するも、どすこい山口俊に14三振を喫し惜敗したわけだが、筆者は毎年この美しい球場でベイスターズが試合をする度に、かつての本拠地移転問題が頭をよぎり感慨深くなる。もしかしたらベイスターズは新潟のチームになっていたかもしれないのだな、と。 「新潟市営鳥屋野球場」の思い出 最初に新潟移転の話が出たのは2010年。当時の親会社TBSが住生活グループに球団売却を交渉中、と報じられたときだ。住生活グループ側は新潟のエコスタか静岡草薙球場への移転を目論んでいたものの、それを容認しないベイスターズ側との間で交渉が難航し、結局破談になったと言われている。翌年DeNAへの売却が決まったときも南場智子オーナーの出身地である新潟に移転か、との報道