沖縄県の尖閣諸島をめぐり日中の緊張が高まる中、中国メディアが報じた「中国漁船1000隻が尖閣周辺海域へ向かっている」との報道。「17日にも到着」「18日か19日になる」などと報道が続いたが、21日時点で大漁船団は来ていない。一連の報道をどう読み解けばよいのか。発端…「10000隻」情報もあった 「中国の漁船約1000隻が17日にも、釣魚島(尖閣諸島の中国名)周辺海域へ到着する見込みだ」 中国の国営ラジオ局「中国中央人民放送」の電子版がこう報じたのは今月17日だった。 6月1日から続いていた東シナ海の禁漁期間が16日正午(日本時間同日午後1時)をもって終了。その2日ほど前から、中国メディアは通過中の台風16号による波浪警報が解除され次第、漁が認められると伝えた。また、例年、尖閣周辺海域で漁をする漁船は、大陸沿岸部の福建省、浙江省を中心に約1000隻が登録されているとも報じた。 この登録数が、