中野ブロードウェイのとある書店で本を物色中、気になる案内を見つけた。「せかいビバーク」。なんだろうか。ドイツ語の「ビバーク(Biwak)」は日本語に訳せば「野営」。登山などのシーンで耳にする言葉ではある。 調べてみると、住まいがない、食べるものがない、電話が止まって相談もできない、そんな"詰んだ"状態の人が「今夜を安心して眠るため」の支援スキームという。 都内を中心に、書店や飲食店などに置いてあるビバークセット。中には宿泊チケットや非常食など、一夜をサバイブするのに必要なものがパッケージされている。設定されたいくつかの条件を満たす人が、必要な手続きをすることで利用できるらしい。 運営元は、生活困窮者の支援団体「一般社団法人つくろい東京ファンド」。2021年10月にスタートした「せかいビバーク」は、この1年でのべ250件ほど利用されているという。 しかし、いまいちよくわからない。たったひと晩