最近、平和ボケの症状は、現状認識の薄さであるとすると、最近、その症状に新しいタイプが登場している。今までは、憲法9条を理由に国際社会と足並みを揃えられないことに対して「平和ボケ」と自虐してきた。 スーパーマン・シンドローム だが最近は、「アメリカが北朝鮮をやっつけてくれる」との好戦的な考えを持つ新しい「平和ボケ」が表れている。きっと、アメリカなら北朝鮮の攻撃能力を無力化するほどの一斉攻撃をする戦略と能力があるはずだ、と考えるのだ。まさに、スーパーマンやウルトラマンが突如として表れて、救ってくれる発想と同じ種類であり、「スーパーマン・シンドローム」と呼べるだろう。 「スーパーマン・シンドローム」に侵されているかどうかは、トランプ大統領やマチス長官の発言に対する心の声でわかる。「軍事オプションも机の上だ」と聞いた時に、ほっとする気持ちがほんの少しでも表れれば、すでに「スーパーマン」への期待感が