小美濃芳喜『メイカーとスタートアップのための量産入門――200万円、1500個からはじめる少量生産のすべて』,O'Reilly Japan を読了。 本書は,学研の「ふろく」の企画開発と生産の立ち上げに備わってきた著者の経験をもとに,製品の量産が,いかなるプロセスを経て実現されるのかを解説したものである。一口に量産といっても,家内制手工業の域で細々と作っている規模のものから,専用工場を建設して年間数千万個といった規模のものまであるわけだが,本書が扱うのは,企画生産台数が万に満たない小ロット製品を,主に中国などの海外工場を使って,低予算で立ち上げるというシーンだ。スタートアップが,新たなハードウェア製品を市場投入する場合は,このカテゴリに当てはまることが多いとみて,そうした事業の成功の一助になればという想いが,冒頭で述べられている。 本書では,企画段階でやるべきことから,プロトタイプの意義,

