本はリスキリングの手がかりになる。NIKKEIリスキリングでは、ビジネス街の書店をめぐりながら、その時々のその街の売れ筋本をウオッチし、本探し・本選びの材料を提供していく。 今回は2〜3カ月に一度訪れる準定点観測書店の丸善日本橋店だ。ビジネス書の売れゆきは8月前半までは好調だったが、台風の接近で交通機関の計画運休があった月半ばから客足が鈍り、前年同月と同じ水準を達成できるか微妙な状況という。そんな中、書店員が注目するのは長引く円安の真因を探ったエコノミストによる新書だった。 サービス収支に表れた「新時代の赤字」その本は唐鎌大輔『弱い円の正体 仮面の黒字国・日本』(日経プレミアシリーズ)。著者の唐鎌氏はみずほ銀行でチーフマーケット・エコノミストを務める。日本経済や為替動向の分析に定評があり、メディアでの発言も多い。そんな著者が2022年から続く円安について、その構造的要因を探ったのが本書であ

