米IDCが米国時間2009年8月5日に発表したオンライン広告市場に関する調査結果によると,全世界の2009年第2四半期における売上高は139億ドルで,前年同期の147億ドルに比べ5%減少した。日本を含むアジア太平洋地域でわずかに増えた以外は,世界各地で市場規模が縮小した。 米国のオンライン広告支出は62億ドルで,前年同期の66億ドルから7%減った。米国ではディスプレイ広告が同12%減,クラシファイド広告が同17%減となるなど,主な広告が軒並み不振だった。また,米Googleが売上高1ケタ成長を確保したが,大手広告ベンダーの多くは2ケタ減となった。 IDCは,今後も低迷傾向が続くものの状況改善の兆しがみえてくると見込む。ただし,本格的な市場拡大は2010年半ば以降になると予測する。 [発表資料へ]