住まいの設計をしていると、「木の家」にこだわる方と、どちらかというと敬遠したがる方の2種類の家づくりがあります。 それでは「木の家に住みたい」といっても、木材の仕様量から材種や材質レベルに至るまで千差万別で、こだわり方や予算によってどのレベルを「木の家」と評してよいか判断が難しく場合もあります。 在来工法木造住宅を「木の家」と表現する場合もあるみたいですが、柱の見えない大壁工法で、壁天井の表面がクロスや合板などで仕上がった家では、「木の家」と表現するには抵抗がありますよね。 しかし、天然の木材を豊富に仕様すると、建物価格は高くなり、特に天然の化粧材は「銘木」(めいぼく)と呼ばれ、産地によっては寿司屋の時価メニューと同じように通常価格が設定できないような木材もあります。 例えば、北山杉の天然絞り丸太(主として床柱仕様)などは、1本200万前後するものもあります。 このような柱を一本だけ使用し