住宅業界は、自転車操業の会社が多いと昔からいわれています。 自転車操業とは、自転車は走るのをやめれば倒れてしまうところからたとえ、資金の借り入れと返済を繰り返しながらかろうじて操業を続けている経営状態のことです。 特に、個人工務店、中小住宅会社はこの傾向が強いと言えるでしょう。 どうしても請負契約の仕事が主ですから、請け負う仕事がなければその期間借り入れをし、仕事を受注すれば手付金や中間金、完成金で返済を繰り返すようになります。 また、建売などを企画すれば、多大な先行投資金の借入を起こし、完済まで金利の支払いも発生しますから、利益幅を多く取り、すぐ売れれば大儲けですが、売れ残りを抱えていますと首が締まります。 以前は、苦しい経営状況の起死回生を狙い建売販売をして、倒産や経営者の夜逃げに至った例が多くありました。 (現在もまだ同じような問題は起こっています。) 大手ハウスメーカーでも営業形態