※:本記事はネタバレはありませんが、作品内容に一部触れています大ヒット中の映画「君の名は。」、ご覧になっただろうか? 新海 誠監督作品ほど賛否両論きっぱり別れる映画も珍しいと思うが、今作は私、朝8時に寝ぼけ眼で観たにもかかわらず嗚咽を漏らすほど号泣してしまった。過去の作品をどうも否定的にしか捉えられなかった分(こんな苦しい恋愛したくない、女々しくなりたくない、のオンパレードだから)、鑑賞後の「こういうのが観たかったんだよ!」という喜びは大きかった。 昨今のエンタメ業界を牽引する豪華スタッフ陣が魔法をかけたように、陰鬱として自己陶酔型だった新海ワールドが、核をキラキラっと残したまま一気に大衆ポップ作品に昇華されている。 なかでも特筆したいのは、4つの主題歌を含み、全編RADWIMPSが手がけた音楽だ。新海監督からオファーを受けたバンドが、プロット段階から1年以上かけ生みだしたサウンドトラック