足首部分だけが残ったダビデ像と、ブルーシートで覆われた倒壊部分(4月19日、奥出雲町の三成運動公園で) 島根県奥出雲町の三成運動公園内にあった高さ約5メートルのダビデ像が、4月の県西部地震で足首部分から倒壊した。2012年の設置時には、「(裸像は)教育上ふさわしくない」「一流の芸術作品」などの論争が起こり、海外メディアでも報道された。町は地震後、像を寄贈した広島市の男性に対応を相談。男性は自身で引き取り、像をよみがえらせる予定だ。町は再設置の意向がなく、男性は自身の手元に置くつもりだと話している。 倒壊したのは、イタリアの著名な彫刻家エンツォ・パスクイニ氏(故人)が、ミケランジェロのダビデ像を模して大理石で制作したもの。奥出雲町出身で広島市の建築会社会長の若槻一夫さん(82)が、「古里に恩返しをしたい」と、同町のみなり遊園地のビーナス像とともに12年4月に町に寄贈した。 住民からは「目のや