「草食系」や「さとり世代」――。「最近の若者」とセットで語られるのは、野心や欲望を感じさせない言葉だ。本紙でも昨年8月、作家の渡辺淳一さんと林真理子さんが対談し、若い世代に向けて、ギラギラした野心や欲望の大切さを説いた。いわく、「幸せの原点」「欲望をエネルギーに」。でも、本当に若者って「欲がない」のか。さとり世代に属する作家の朝井リョウさん(24)と、独自の若者論で知られる社会学者の古市憲寿さん(29)に、欲望について語ってもらった。■文学賞が全部ほしい理由は 古市 「草食系」だの、「さとり世代」だの言われる最近の若者だけど、欲望って昔と変わったと思う? 朝井 確かに「不便で満ち足りない」って感覚が持ちづらいというのはある気がする。古市さんの著書で、20代の約80%は「現状の生活に満足している」って話があったよね。それってたとえば、おいしいフレンチが高くて食べられなくても、おいしい「フレン
なんとなくブログを書かない日が続いたが、ネットから消えたわけでもなく、それなりにこの日々だらだらとツイッターには書いていたりした。何も書くことがないわけでもない。ということで心に引っかかっていた、そのことを少し書いてみようとかとも思うのだが、そう言い出してみて、やはり気は重い。 その一つは、れいの「黒子のバスケ」脅迫事件である。 「黒子のバスケ」というアニメ(実は私もたまに見ることがあるし、コミックも持っていたりもする)と簡素に説明をするにもどうするかなと思って事実関係を見直そうとニュースを見直す過程で、早々にウィキペディアに項目があったことを発見した(参照)。事件を知らない人で知りたい人がいたら参考にするとよいだろう。 当初このニュースを私が聞いたとき、作者に個人的な怨みのある人物の犯行ではないかと思ったが、少し関心をもっただけでそういう印象は消えた。むしろ、なにか社会的なメッセージ性の
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