2021年8月5日、英国・ロンドンで、中国の新疆ウイグル自治区で進行中の人権侵害をめぐり、ウイグル人を支援するデモが行われ、ロンドン中心部の中国大使館の外に集まった人々。 - 写真=AA/時事通信フォト なぜ中国政府は、国際社会から非難されても、ウイグル族などへの弾圧をやめないのか。大学院大学至善館教授の橋爪大三郎さんは「中国の少数民族は漢民族より広いテリトリーを持っている。独立は国家の存亡にかかわるため、少数民族を抹殺するのではなく、『思想改造』で中国人につくり替えようとしている」という――。 【この記事の画像を見る】 ※本稿は、橋爪大三郎、中田考『中国共産党帝国とウイグル』(集英社新書)の一部を再編集したものです。 ■なぜ中国共産党はウイグル人を“洗脳”しているのか 中国の本質をどう理解すればよいかについては、もう少し議論していきたいと思います。今現在、巨大な中国の過酷で凶暴な姿が露に