群馬県東部の館林市や邑楽郡などで5月27日夜、ひょうが降り、収穫期の麦や野菜、施設園芸のハウスなどが被害に遭った。県は市町村や農協と被害状況を調査中だが、農地数百ヘクタールの大規模な被害とみられる。 県によると、27日午後5時半ごろから夜にかけて県西部や利根沼田、東部など各地で降ひょうと強風が吹き、農作物などに被害が出た。特に邑楽館林地区は収穫期を迎えた大麦や小麦などが降ひょうで穂が折れたり、ナスやトウモロコシなどの葉が落ちたりした。 JA邑楽館林によると、国道354号沿いの農地で被害が大きいという。ハウスは160カ所以上で被害に遭った。穴が開いたフィルムは、張り替えるには多額の費用が必要になる。 邑楽町狸塚(むじなづか)では、収穫期のキャベツ畑が被害に遭った。作業していた男性(63)によると、27日夜9時ごろ、パチンコ玉ぐらいのひょうが10~20分降った。ひょうの粒で道路が白くなったとい