七年間、川を歩いてはその様子をブログに記している。 今まで東京をメインに日本各国、ときには海外の川に赴き、合計70もの川を歩いた。川歩きでは、主に最初の一滴が流れる(流れていそうな)水源地域から歩き始め、「山登り」とは真逆の「川降り」と称して可能な限り川の隣の道を歩き、最後は川が海に流れ込むのを見届けるというのが一連の流れだ。距離が長い日は一日で20kmほど歩くが、これは高尚な理由があるわけではなく、何度も川沿いまで公共交通機関を使って移動するお金を節約したいという貧乏性の発想からくる。10kmまでは楽しく歩けるのだが、それ以上を超えてくると何でこんなことをしているんだろうという思いがこみ上げ、でも10kmで切り上げるのは貧乏性の性質から惜しく、今にも折れそうな足と心に鞭を打ってゴールを目指して歩き続けている。 川を歩いていると色々なことが起きる。電車の駅が近くにないため、バスやレンタサイ