成田空港で昨年末、警察庁キャリアの警視(36)が手荷物検査の女性検査員に検査用トレーを投げ付け暴言をはいた問題で、警察庁は22日、この警視を停職3カ月の懲戒処分にした。警視は22日付で辞職した。 警察庁などによると、警視は昨年12月24日正午ごろ、成田空港の手荷物検査場で、150ミリリットル容器に入った男性化粧品を持ち込もうとして女性検査員に止められた。その際「警察庁の警視だ」と名乗り、侮辱するような発言をした上で、トレーを投げ付けたという。検査員にけがはなかった。 100ミリリットルを超える液体容器は、テロ対策で国際航空機内への持ち込みが制限されている。 警視は警察庁人事課の課長補佐で平成12年入庁。内規で義務付けられている海外旅行の届け出もしていなかったという。