広告業界全体が景気低迷の影響を受ける中、米ネット広告の売り上げは前年同期よりは減少したものの、前期比ではわずかに増加した。 米ネット広告団体Interactive Advertising Bureau(IAB)と米コンサルティング企業PricewaterhouseCoopersは11月24日、第3四半期(7~9月期)の米国におけるインターネット広告売り上げが55億ドルに上ったと報告した。前年同期比では5.4%減になったが、他メディアの広告売り上げが景気低迷の影響を大きく受けている中、前期比1.7%増となった。 IABのランドル・ローテンブルクCEOは「インターネットはコンシューマーのメディア体験を変え、マーケティング担当者に顧客とかかわるための新たな機会を提供している。広告業界全体が深刻な不況の打撃を受ける中、デジタルメディアへの広告支出の割合がこれまでになく増加している」と指摘した。