「YouTubeはテレビのコマーシャル(CM)と組み合わせることで、広告効果を高められる」──グーグルでYouTube(ユーチューブ)事業のマーケティングを担当する小池渉マネージャーは、欧州と日本で実施した調査結果を示しながら、広告媒体としてのYouTubeの特徴を説明した。 グーグルがYouTubeの広告効果を測定するための調査を実施したのは2009年春。欧州では、ある飲料メーカーが実施したキャンペーンを対象に、モニターとなる8000世帯に対して広告に接触した媒体の違いによって商品の売り上げにどういう影響があるかを調べた。 キャンペーンの広告に接触した媒体別の対象商品の売り上げは、テレビCMだけで接触した世帯が9%増、YouTubeだけで接触した世帯が10%増と、その伸びに大きな差は見られなかった。ところが、テレビCMとYouTubeの両方でキャンペーン広告に接触した世帯では、商品の売り