将棋の棋士養成機関「奨励会」三段リーグの第15・16回戦が16日、東西の将棋会館で行われ、西山朋佳三段(24)が2連勝して通算成績12勝4敗でリーグ3位とし、最終第17・18回戦に女性として初めて棋士(四段)になる権利を懸けることになった。 将棋のプロは性別を問わない「棋士」と女性のみの「女流棋士」に制度が分かれており、過去に女性で「棋士」になった者は1人もいない。棋士になる権利は原則、奨励会の三段リーグを突破して四段に昇段した者に与えられる。 今期の三段リーグには30人の三段が参加。各18戦を戦い、最終順位の上位2人が四段に昇段する。同星で並んだ場合は、前期成績が反映される「順位」の上位者が上位となる。 唯一の女性としてリーグに参加している4位スタートの西山三段=順位21位=は相川浩治三段、古田龍生三段に連勝した。 1位スタートの服部慎一郎三段=持ち順位2位=は1勝1敗で通算成績12勝4