そんなわけで上福はプロレスの知識が皆無と言ってよかった。そもそも“プロレスラーらしい雰囲気、立ち振る舞い”がどんなものか分からない。プロレス界の常識に対しては疑問ばかりだった。 「たとえば、なんでみんなチャンピオンになりたいって言うんだろうって。いろんな個性の選手がいるのに、全員チャンピオンを目指すじゃないですか。チャンピオンじゃなきゃレスラーじゃないみたいなのがよく分かんなくて。“二番手でも三番手でも楽しくない?”って」 デビューから3年あまりでベルトを巻いた そんな上福が2017年のデビューから3年あまりでベルトを巻いた。社長の高木三四郎は「プロレスを知らないところからよくここまできたと思います。東京女子で最も成長した選手でしょう」と言う。 得意技の一つは目潰し。対戦相手を「バーカバーカ」と煽ったりもする。かと思えばドロップキックの打点が素晴らしく高い。もちろんビジュアルの印象も強い。
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