今日は京都大学の石田先生が言語グリッドについて講演してくれる。 石田先生がいらっしゃる社会情報学研究科というのは、まず実装して動かしてみて、そこで出てきた問題点を解決していく、という方法で研究を進めているそうで、言語グリッドもそういう流れで生まれてきたものだそうだ。 言語グリッドとは一カ所からグリッドに情報を入力するとそれが全体で共有されるような仕組みになっているそうで、いくつかのNPO(医療・災害・教育)と一緒に自然言語処理の技術を活用した活動を展開しているようだ。特に用いられているのは他言語翻訳技術で、用例ベースの多言語診療ツールや多言語チャットで成果を挙げているそうだ。 おもしろかったのはNPOでは自然言語処理の技術をなんとか使おうと熱心にフィードバックしてくれて割とうまくいくのだが、学校でやろうとすると先生は忙しいので専ら消費者の立場でしか参加してくれず、失敗することが多いそうだ。