【後編】Winnyは世界レベルの技術,NGNは21世紀のキャプテンシステムだ インターネットイニシアティブ 代表取締役社長 鈴木 幸一氏 >>前編 3月からNTT東西がNGNの商用サービスを始める。どのように見ているか。 NGNは電話事業者の発想で,21世紀の“キャプテンシステム”(注:1984年に当時の電電公社が始めた文字と静止画による通信サービス)と呼べるものだ。電話とインターネットの“いいところ取り”を狙っているようだが,基盤技術の哲学が違う以上,うまくいくはずがない。 映像配信がNGNの目玉サービスの一つのようだが,インターネット経由のテレビ向け動画配信サービス「アクトビラ」と何が違うのか分からない。インターネットの帯域は結構広いし,映像のエンコード技術が進んでいる。テレビ映像の配信に必要な帯域は6Mビット/秒程度だ。 セキュリティなど現在指摘されている問題は,インターネットの中で