さまざまな業界を担当しているアクセンチュアのITコンサルタントが、ITエンジニアのための業界知識として、リレー連載をお届けしています。第6回はアパレル業界がテーマです。はじめに業界全体の構造を眺めたうえで、特に消費者との接点となるアパレル小売業の業務とITのかかわり方、システムの特徴について触れたいと思います。 アパレル業界の構造 アパレル業界を生産・流通の流れに沿って見ていくと、川上には繊維素材・糸のメーカー、また繊維素材・糸を原材料とする生地・織物のテキスタイルメーカーが位置しています。これらのメーカーから購入した原材料を衣料品に仕上げ、流通させるのが川中のアパレルメーカーや縫製メーカー、ニットウェアメーカーです。川下には百貨店、量販店、衣料品専門店などの小売業が位置します。 アパレル業界の中核を担ってきたのは、ワールド、オンワード樫山、レナウン、山陽商会など川中に位置する大手アパレル
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