問題解決にとって本当に大切なことは、問題解決の手法ではありません。 問題解決にとって本当に本当に大切なのは、 「どのような事柄を、自らが解く”問題"として見定めるか」ということ にあります。 このことを考えさせる事例に、エイコフの著書「問題解決のアート」の中に掲載されている「エレベータの話」というのがあります。 少し長くなるが、下記に引用してみましょう(一部筆者により加筆・修正)。 ぜひ、自分自身だったら、このオフィスビルの問題解決をどのように行うかを考えながら、読んで頂きたいと思います。 --- 話の舞台は、ある大きなオフィス・ビルである。 そのビルの支配人は、最近、「ビルに設置されたエレベーターの待ち時間が長い」と店子からクレームを受けることが多くなっていた。 何人かの店子は、 「エレベーターが改善されなければ引越もやむをえない!」 と支配人を脅した。 困った支配人は、エレベーター・シ