昨年、福岡女子大から入学願書を受理されなかった20代の男性が大学側を相手取り、受験生としての地位の確認を求めて福岡地裁に提訴した一件を書いた。これは「法の下の平等をうたう憲法14条に反する」という違憲訴訟でもあった。 この訴訟は、結局原告男性が訴えを取り下げる形で幕引きとなったがどうも釈然としなかった。最近、この一件を追った雑誌記事を教えてもらったので紹介したい。雑誌「新潮45」(2016年9月号)に載っていた、ノンフィクション作家・福田ますみによる「『男でも女子大を受けさせろ』訴訟の顛末」という記事である。3ページほどの比較的短い記事だが訴訟取り下げの経緯が分かって有意義だった。興味のある人は読んでみるといいだろう。 新潮45 2016年 09 月号 [雑誌] 新潮社Amazon 要は原告は「経済的な理由で私立に行けない」「訴訟救助を申し立てた」にもかかわらず、経済的な窮状を裁判官に納得
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