コロナ禍で2回目の夏休みシーズンがやってきた。在宅勤務をしている親もいるだろう。産業医の武神健之さんは「コロナ禍でストレスを抱える子供が増えている。その要因が一緒に過ごしている大人の場合がある」と指摘する――。 「学校生活」の存在感が浮き彫りになった 昨年4月の1回目の緊急事態宣言から1年以上たち、コロナ禍での2回目の夏休みとなりました。緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の対象となっている地域もあり、昨年同様ステイホームで過ごすのか、ワクチン接種などもあり、より多くの人が移動するのか、いろいろな行動様式が予想されます。 私はコロナ禍で1000人以上の働く人との産業医面談を通じて、大人がストレスを抱えていることは日々感じてきました。では、その大人に育てられている子供たちのストレス度合いは、どのようなものでしょうか。 多くの子供にとって、コロナ禍はそれまで当たり前であった学校生活が、どれだけ大