今や老若男女を問わず、愛されるようになったアニメーション。「日本のアニメーションは世界にも受け入れられている」と言われることもあるが、ビジネスとして健全な成功を収められている作品は決して多くない。この連載では現在のアニメビジネスについてデータをもとに分析し、持続可能なあるべき姿を探っていく。 アニメビジネスは、キャラクターライセンス抜きには語れない。 1920年代に大ヒットした「フィリックス・ザ・キャット」から始まり、1930年代にミッキーマウスやドナルドダックなどのディズニーキャラクターで証明されたライセンスビジネスは映画興行(制作)に次ぐ収益源となり、テレビやビデオの登場後もアニメビジネスの中心に位置し続けた。今回はアニメビジネスを支えるキャラクターライセンスについて述べてみたい。 日本で一番商業的に価値があるキャラクターはアンパンマン 今、日本で一番商業的に価値があるキャラクターは何