記者会見冒頭に謝罪する日本年金機構の水島藤一郎理事長(左)ら(20日午後、東京都千代田区で)=若杉和希撮影 日本年金機構からデータ入力を委託された東京都内の情報処理会社が、契約に違反して約500万人分の個人情報を中国の業者に渡して入力業務を再委託していた問題で、機構は20日、同社に委託したデータのうち約95万2000人分で入力ミスや入力漏れがあったと発表した。 機構は昨年10月の段階で、同社の人員態勢などに問題があることを把握しながら、業務委託を続けていた。 機構によると、問題の情報処理会社は、東京都豊島区の「SAY企画」。機構は昨年8月、約500万人分のマイナンバーや配偶者の年間所得額などの個人情報の入力業務を委託した。 同社は機構に、800人を雇用して入力業務を行うと説明。しかし、昨年10月の段階で、入力業務を行う人員が実際には百数十人しかいないことが判明した。機構は是正を指示したが改