ブラックホールの撮影に成功し、記者会見する国立天文台の本間希樹教授(10日午後10時8分、東京都千代田区で)=若杉和希撮影M87銀河のブラックホールを撮影した画像。オレンジ色に輝くガスの中に、黒い「穴」が浮かび上がった。この中心にブラックホールの本体がある(画像は合成、着色してある。EHT collaboration提供) 国立天文台など世界約80の研究機関による国際チームは10日、ブラックホールの撮影に初めて成功したと発表した。ブラックホールは、物理学者アインシュタインの一般相対性理論を基に約100年前に予言された天体だが、周囲の現象などから間接的に観測することしかできなかった。今回は存在を証明する初の成果となる。 撮影したのは、地球から約5500万光年(1光年は約9兆4600億キロ・メートル)離れた、おとめ座の「M87」という銀河の中心部にある巨大ブラックホール。南米チリの「ALMA(