政府などに対する抗議活動が続く香港の議会で、中国の国歌を侮辱する行為を禁止する条例案をめぐって対立する民主派と親中派の議員が激しくもみ合い、けが人が出る事態となりました。民主派の議員らは、条例を速やかに成立させるよう圧力を強める中国政府に強く反発しており、今後も混乱が予想されます。 この委員会では、中国の国歌を侮辱する行為に刑事罰を科す条例案を審議することになっていますが、去年10月以降、これを阻止しようという民主派の抵抗で実質的な審議が止まった状態となっています。 これに対し、香港にある中国政府の出先機関は先月13日、民主派の議員を名指しして厳しく非難し、民主派は「香港の自治に介入するものだ」と反発しています。 今の立法会の会期はことし7月までの予定で、条例を速やかに成立させるよう中国政府が圧力を強めていて、これに反発する民主派と親中派との間で今後も混乱が予想されます。 香港では8日夜、