日本で 衣食足りて、礼節を知る と言い習わされている言葉は、元々『管子』の牧民篇にある 倉廩實、則知禮節。衣食足、則知榮辱。 倉廩實(みつ)れば、則ち禮節を知る。衣食足れば、則ち榮辱を知る。 が出典だ。 経済的に余裕が出来て初めて、道徳的な生活を営むことができるようになる という意味だ。 今回、中国東北部と北京へ行って、ちょうど中国がその段階になったのを実感した。 2000年前後は、鄧小平の長男が中国の身体障碍者協会の会長をして、身障者の地位向上に努めていたとはいえ、社会的なインフラは未整備で、車いすが通れるような歩道は少ないし、白杖を持った人が歩いていても、誰もあまり助けていなかった。 いまは状況が変わりつつある。 一昨年から中国で一連の調査をしてるけれども、白杖を持って歩いていても、意地悪されたことはない。 中国の道路は、 車優先 で、人がいようがなにしようが、パッシングを掛けてくるし
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