RFIDで子供の交友関係を把握しようという発想に触れて思い出したのは,かれこれ6年近く前に雑誌の取材で『社長失格』の板倉氏をインタビューした時,携帯電話の位置特定技術の話題で,ハイパーネットの倒産後にドコモへと移った元役員を引き合いに「あいつは絶対に俺の彼女を知っている」と力説されたことだ.ドコモほどの大企業で,業務上の理由なくデリケートな記録にアクセスできるとは思えず,一方で新しい技術がそういった不安を惹起すること自体には強く関心を持った. 携帯電話を持ち出すまでもなく,最近ならmixi等のSNSでリンク関係の変遷をみていれば,誰と誰がくっついた離れたといったことはある程度は捕捉できる.RFIDだけでなく,例えば地域SNSならぬ学校SNSっぽいシステムが遠からず普及して,リンクやメッセージ流量の推移を先生が見守るなんて時代が来ないとも限らない.けれども一方で思うのは,そうやってRFIDな
■ RFIDタグ搭載ランドセルの校門通過記録で仲良しグループを割り出すという小学校教諭の発想は普通? 論座2006年8月号に「IT技術は小学生を守るか」という記事が出ていた。これに次の記述がある。 立教小学校(略)の「登下校管理システム」は、ICタグを用いたセキュリティーシステムの草分けだ。(略)導入を進めた石井輝義教諭(情報科主任)は「動機は、どちらかというとセキュリティーよりも利便性にありました」と語る。(略) 「教師の仕事の一部を肩代わりしてもらうことで、生身の子どもと接することに集中できる」。今後はさらに、記録を時間順にソート(並べ替え)して仲良しグループを割り出す、長期欠席児童を把握するといった可能性を考えている。昨年5月の遠足では、バスに児童が乗り込んだかどうかタグで確認する実験も行った。無線LAN機能と専用ソフトを備えたモバイルPCをリーダーとして用いたという。 さらに、技術
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