平成27年。 春の渋谷駅前。 「dressのテイクアウト店」でレモンケーキ一切れとサンドイッチ3種を買い込んだ。 さっきまで 喫茶店で向かい合って話をしていた女性の、柔らかい声色を思い出していた。 7年前に新聞の広告で見つけた 書籍「女装と日本人」(講談社現代新書)。 その著者である三橋順子先生と、すぐそこにある喫茶店でお会いして お話をさせていただいた。 バッグの中にはサインを頂いた著書が入っていて、今しがた先生の後ろ姿を見送ったばかり。 全てが夢のように感じられた。 「女装と日本人」では、日本の『男子に女名前の幼名をつけ姿形も女児として育てる風習』を「とりかえ育児」として取り上げている。 ******************** 明治35年。 16歳の折口信夫は、学校の文芸会で 「変生男子(へんじょうなんし)」 ・・・「女子の肉体に男子の霊が宿った変性男子」について演説をしたという。
![「スサノヲの到来ーいのち、いかり、いのり」道立函館美術館 (2015年の日記より)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/4eb6e185d680371b42706d27a2c438f1451a26d5/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fi0.wp.com%2Fwhity.site%2Fwp-content%2Fuploads%2F2017%2F07%2F20150407_E382B9E382B5E3838EE383B2E381AEE588B0E69DA5.jpg%3Ffit%3D448%252C640%26ssl%3D1)