ソフトウェア開発のデスマーチの惨状を聞くと、ほとんど例外なくプログラマが徹夜で頑張っている。逆に言うと、プログラマが徹夜で頑張るしかないプロジェクトほどデスマーチになる確率が高いと言えるだろう。 プログラムを書かなければソフトウェアが完成しないのはその通りだと思うが、遅れた原因はプログラマにだけあるとは思えないのに、なぜプログラマだけが苦行に耐えないといけないのだろうか。 従来の開発方法の場合、原因ははっきりしていて、前工程が遅れて、納期は変わらないから、プログラミングの工程に全てのしわ寄せが来るのである。 やっかいなのはプログラミングの工程自体はスケジュール通りに始まっているというケースである。仕様が確定していないのになぜか並行で工程が進んでしまう。こうなると関係者はスケジュールはやや遅れているが問題ない(平行で動いているので効率的とまで思ってしまう)という認識になりやすい。 クリティカ